まいにちの暮らしごと

お料理、お掃除、子育てなどなど、まいにちの暮らしまわりのいろいろを綴る、暮らしごとの覚書です。

母からの夏休みの宿題

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夏休みになりました。

夏休み入り早々ですが、なんともう息子は、夏休みの課題をほぼ終えてしまいました!

期末考査後に、早めに出されていたいくつかの課題を早々に着手し、夏休みに入るとほぼ同時に終えてしまったのです。

いつも夏休み終了間際までかかっていた、小・中・高1までの息子とは大違いです。

ただ、ひとつだけ大きな課題が残っていて、高1から2年かけて取り組む研究レポート(大学の卒論の小さい版のようなもの)があり、息子はこの夏休みじっくりかけて、この課題に取り組みたいのだそうです。

そのため、他のものはさっさと片付けてしまったんだとか。

 

息子は、大学入試では、従来型の学力試験で行う一般入試でなく、総合選抜型入試(一般的にAOと呼ばれることが多い)を主に挑みたいのだそう。

総合型入試で求められるのは、自分の問題意識、主義・主張、それをいかに論理的に表現できるか、学問に繋げていく方向性を示すことができるかにかかってきます。

その力を磨くのに、研究レポート課題はぴったりなので、真剣に取り組みたいのだそうです。

息子の高校はいわゆる進学校なので、夏休みの間は、一般入試対策として、夏期講習や1週間ほどの勉強合宿もあったりしますが、息子はこれら全てをスルー。

やらずに自分の課題に専念することにしました。

一般入試対策に注力しないのは、リスクがあるかなとは思いますが、我が息子はかなり強い意思を持っているようなので、母としては信じて応援しようと思います。

 

そんな息子に、せっかく学校の宿題は終えてしまったけれど、母からの夏休みの宿題を少し出しました。

       

この3冊です。

まずは小論文。(『大学入試 小論文をひとつひとつわかりやすく』伊藤博貴 2016.8.2 学研プラス)

            

AO入試につきものの小論文。

そのうち学校でも対策があるとは思いますが、書けば書くほど上達するので、高2の今のうちから、早めに取り掛かろうということでこの1冊を。

小論文とはなんぞや、どういう出題タイプがあるのか、基本的な原稿用紙の使い方、文中での漢数字・算用数字の使い分け・表記法・・・etc、タイトル通り「ひとつひとつわかりやすく」基礎の基礎から丁寧に解説してあるので、小論文入門にぴったりです。

書き込み式のワーク形式になっているので、順を追って無理なく、小論文の書き方が身に付けられるようになっています。

 

お次はコレ。(『無思考国家ーだから二ホンは滅びゆく国になったー』秋嶋亮 2022.5.25 白馬社)

            

今マスコミで、元首相と統〇教会のズブズブ関係が、驚愕の眼差しで取り沙汰されていますが、そんなことはとうの昔っから、まるっとお見通しの著者によるこの本を。

入試とは直接関係はありません。

むしろこの本に書かれていることを、保守的な考えの先生にぶつけてしまうと、問題児扱いされてしまうかもしれません。が、これからの世の中を生きていく若い息子に、マスコミを鵜呑みにするのでなく、自分で調べ考え、事象を多角的に捉え分析し、社会の真相に迫ろうとする姿勢を身に付けて欲しい。そして何より混迷を極める世の中を、生き抜く力を身に付けていって欲しいと願い読んでもらうことに。

 

そして最後は、夏目漱石の『心』(『漱石全集 第九巻』夏目金之助 1994.9.9 岩波書店)です。

            

2学期には現代文の授業でやる「心」(大正3.4.20~8.17 『東京朝日新聞』『大阪朝日新聞』)ですが、教科書には「心」の一部分しか載っていないので、ぜひ全文を。上・中・下の三部に分かれていて、結構な分量もあるので、時間のある夏休みに、通して読んでおいてもらいたいなと思います。

「心」は、人間ドラマや哲学的課題としても面白く、とても読み応えのある小説ですが、明治という時代を、実に意識的に、如実に描いている作でもあります。

冒頭の舞台設定である海水浴場。登場人物が作中よく散歩する都内の霊園・・・etc。

何気に描かれた風景のようなものが、「明治」という時代においてどういう意味があったのか。また、全編に通底する「明治の精神」というものが、どういうものだったのか。今私たちが暮らす現代社会の諸問題は、突き詰めると大本はほとんど明治にあるといっていい。令和・平成・昭和・大正・明治と、今となっては明治など「明治は遠くなりにけり」で、遥か遠い昔のことと感じられるかもしれませんが、「明治の精神」を見つめなければ、日本人の未来は見通せないといっていいと思います。

これからの時代を生きる息子に、多くの高校生たちに、若者たちに、「授業でやるから」という理由だけでなく、過去とそして未来を熟考するために、ぜひ熟読してもらいたい1作です。

 

なんだかややお堅くなってしまいましたが、真剣に夏を過ごそうと考えている我が息子に、母からもちょっと真剣に宿題を出してみました。

大学入試 小論文をひとつひとつわかりやすく。

伊藤博貴 学研プラス 2016年07月19日頃
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無思考国家

秋嶋亮 白馬社 2022年05月
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こころ

夏目 漱石 岩波書店 1989年05月16日頃
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こころ改版

夏目漱石 新潮社 2004年03月
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先週の結婚記念日のお花。もうかすみ草だけのブーケになってしまいました。

でも、これもまたかわいい♡

 

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