まいにちの暮らしごと

お料理、お掃除、子育てなどなど、まいにちの暮らしまわりのいろいろを綴る、暮らしごとの覚書です。

DUMB TYPE 2022:remap

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東京・八重洲にあるアーディゾン美術館で開催中の、「DUMB TYPE 2022:remap」展にいってきました。

      

この展覧会は、第59回ヴェネツィアビエンナーレ国際美術館の日本館展示室に展示されたインスタレーション(2022)を、アーディゾン美術館に合わせて再配置したものです。

      

作成したのはダム・タイプ。1984年に結成した、身体とテクノロジーの関係を独自な方法で舞台作品やインスタレーションに織り込んできたグループです。

日本のアート・コレクティブの先駆け的な存在であるダム・タイプ。

今作は、新たなメンバーとして、先日亡くなった坂本龍一氏を、プロジェクトメンバーに加えての作成でした。教授ファンの私としては、このタイミングでの開催を、追悼の思いで参観してきました。(以下、掲載写真は撮影可の展示室で撮影してきたものです。)

      

展示室に入って見ると、中は薄暗く、四角い部屋の周囲には、何台ものターンテーブルが並んでいます。

このターンテーブルからは、世界中の地域から採録された音が流れいて、部屋の中央を東京として、サンティアゴメルボルン台北・・・東西南北と順に360度、地図上の位置関係を取って、ターンテーブルが配置されています。

      

展示室中央の四方の壁には、1秒間に122,800回明滅する5本のレーザー光線から流れる赤いテキストが映り、回転する超指向性スピーカーから流れる音が、見えるか見えないか、聞こえるか聞こえないかの空間を創出しています。

      

部屋の中央には、LEDビデオパネルとグレー鏡。

坂本龍一氏は、本作のために1時間のサウンドを作成し、ターンテーブルを通して空間に広がる世界各地の音も、教授の呼びかけで採録されたものだそうです。

 

空間に漂う音や光から、何を聞き、何を見るか。

何を情報として受け取るか。

形をつかめるもの、つかめないもの。

聞こえる音、聞こえない音。

そこからどのような想像をするのか。

見る者、聞く者に問いかけるこの空間は、インターネットやソーシャルメディアによって、大きく変わったコミュニケーションの方法や、世界を知覚する方法を振り返ると同時に、同じようにその空間をさまよう他者を発見する場ともなっています。

 

「地球とは何ですか?」

「地球はどのような形ですか?」

     :

「大陸とは何ですか?」 

     :

「私たちはどの大陸に住んでいますか?」

「海とは何ですか?」

「島とは何ですか?」

     :

     :

「帝国を統治するのは誰ですか?」

「王国を統治するのは誰ですか?」

「共和国を統治するのは誰ですか?」

     :

     :

「国はいくつありますか?」

「それらはどのように分割されていますか?」

     :

     :

     :

1850年代の地理の教科書から取られた、シンプルな問いとともに・・・。

音楽で新しい地図「NEO GEO」を作ってきた、教授らしい最後の仕事だと思いました。

 

本展示は八重洲、アーディゾン美術館6F展示室にて、5月14日(日)まで開催中です。

アーディゾン美術館

東京都中央区京橋1-7-2

☎05055418600

https://www.artizon.museum

開館時間 10:00~18:00

休館日  月曜日(月曜日が祝日の場合は開館) 展示替え期間 年末年始

入館料  各展示による。

     「DUMB TYPE 2022:remap」は一般予約券1200円 当日券1500円

     大学生・専門学校生・高校生以下無料

(入館は日時指定予約制です。webサイトでのチケットの事前予約・購入が必要です。当日券は予約券が完売していないときのみ販売します。)

 

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